2008年2月28日木曜日

大学で教えていること(2)

大学で教えていることの2つ目は、広告産業についてです。
授業の最初に話をするのが、テレビ放送というビジネスモデルです。
当時の技術では、電波を受信している個人や家庭を特定することができなかったので、受信料という形でサービスの対価を得ることができなかった。よって、誰がどこでサービスを享受してもいいように、番組の合間に広告を挿入することによって、視聴者ではなく広告主から収入を得るビジネスモデルになった、という話です。
つまり、テレビ広告を見てモノを買う消費者は、モノに上乗せされた広告料を「buy」という行為によって支払っているのです。

学生に広告産業の説明をすることは、メディアの歴史と誕生した背景について十分に理解させることにつきます。なぜなら、彼らは物心ついたときには携帯電話が普及し始めており、テレビよりもインターネットのほうに馴染みがあるためです。
ですから、メディアによって広告が「効く」年代の説明をするにしても、そのメディアはいったいいつ頃が最も隆盛したのか、という話からはじめます。

また、広告は消費者の心をつかみ、モノを買ってもらうための仕掛けです。
その仕掛け作りの裏側には、詳細なリサーチとマーケティングが存在します。
広告産業の講義には、こういう情報も欠かせないため、消費者がどのような経緯を経て、今のように(つまり学生)なったのか、について解説する必要も出てきます。

私は授業の中で具体例を度々出しますが、彼らのわかる範囲に限っています。それはコンビニと携帯電話です。これ以外の話をどれほど詳しくしたところで、感覚的な理解にはなりません。
授業をスピーディーに、円滑に進めるためには、学生の最も身近なところで解説するしかないというのが私の結論です。
そうでなければ、たった15回の講義で、広告産業の構造を説明するのはとても無理です。

つい先日、電通から「日本の広告費2007」が、速報として発表されました。
初夏に予測されたとおり、インターネット広告は雑誌広告を抜きました。メディアの栄枯盛衰が今ほどダイナミックに進行している時代はなかったのではないか、という印象です。
テレビ局は電波料としてわずか35億円程度しか支払っておらず、一方の携帯電話が支払う多額の電波料によって、テレビ局の地デジ化を支えている事実すら、一般にはほとんど知られていません。
しかも国土の狭い日本において、デジタル放送を行うのに、わざわざ都道府県レベルでその準備をすることの無駄についても報道されません。
テレビ局は2年の免許制であり、その株主には新聞社やラジオ局が並ぶため、既存メディアはこれらの事実、または専門家の主張を取り上げることすらしません。わずか35億円の電波料を支払って約2兆円をたたき出しているのですから、そのうまみがいかに大きいかわかるというものです。
このあたりについては、池田信夫先生の「電波利権 (新潮新書)」に詳しいので、学生にも参考図書として紹介しています。

いずれにせよ、毎年インターネット広告の影響力が強まってきているため、いきおい政治的な視点も含まれます。もちろん台風の目であるGoogleの話は欠かせません。

2008年2月27日水曜日

「引き寄せの法則」

本日付け日経産業新聞の「流行ウォッチング」は私の担当です。
今回は老舗のセミナー運営会社に勤める友人からネタを仕入れました。それが「引き寄せの法則」というものです。
これは、「自分が思い描いたことは実現する」というもので、レオナルド・ダ・ヴィンチやアインシュタイン、シェイクスピアといった歴史上の人物もこの法則を知っていたので成功した、ということらしいです。
きっかけは「The Secret」というDVDが元になって、本が出版され、日本に翻訳本(「ザ・シークレット」角川書店刊)が紹介されたことからブームが始まっているようです。

そもそもこの翻訳者が、シャーリー・マクレーンの一連の精神世界の本を担当した山川夫妻。このご夫妻はこれをきっかけに翻訳者に転向し、その後も精神世界の本を日本に紹介されています。
20年程前になりますが、シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」が出て以来、バブル崩壊をはさんで1995年頃まで、チャネラーやヒーリングという言葉が流行し、実際に経営者をターゲットとした「成功」セミナーみたいなものが流行しました。
その火付け役になったのも山川夫妻、今回も、となると、昔を知っている人にとっては馴染みがあるわけです。

ところが、ネタをくれた友人によると、今回はもう少し若い世代の食いつきがよいらしいです。20代、30代の2世経営者や起業家ですね。一説によると「成功」したいと考えている人は、日本には7000人くらいいるそうで、こういう方々がターゲットという話も聞きました。

この原稿を書いているときに、先ほどの歴史上の人物に関連して思い出していたのが、「ダ・ヴィンチ・コード」でした。私自身もはまった作品で、ロンドンではテンプル教会(インナーテンプル)に行ったくらいです。クリスマスシーズンで空いていなかったのですが、シティに隣接するロンドンの中心地にあって、少し驚きました。また、イギリス史を学んだ割りに物知らずで反省しました。

テンプル騎士団と関連が深いとされているのがフリーメイソンです。
元は石工の協同組合みたいなもの、とされていますが、今でも続く団体です。一般には秘密結社とされていますが、本当のところは私にはわかりません。東京では、東京タワー近くにその本部があります。
幕末には、イギリスのフリーメイソンが活躍して志士と呼ばれる人たちを海外に密航させるなどして、見聞を広めさせた、という説があります。

また、これは本や映画などのエンタメ系に通じる話らしいですが、フリーメイソンものはヒットする、という暗黙知があるようです。これは、結社という団体ゆえなのか、フリーメイソンに属する方々のクチコミ効果があるかららしいです。
キリスト教に縁の薄い日本人にはわからないのですが、ハリウッド映画にはこの手の味付けがされているものが多い、ということをどなたかの本で読んだ記憶があります。

何はともあれ、掲載の本文をご確認ください。

2008年2月26日火曜日

初めてのメールが届いた

昨夜、当社宛に初めてのメールが届きました。

メールを送ってくれたのは、15年近く前に一緒に仕事をしていた人物でした。
彼は今でも以前からの仕事を継続しているようです。
彼はこのブログを見てメールを送ってくれたのですが、なんと常磐大学を受験したことがあるそうです。結局は他の農大に進学したのですが(これは私の記憶とも一致します)、そういうところでつながっていると思うと、細い糸でもうれしいです。
ランチのお誘いがあったので、早速返信しました。
いつになるかは調整してからなのですが、近いうちに会えることでしょう。

ところで、昨日はGoogle Appsで作ったサイトをWebマスターツールに登録したのですが、Analyticsに追加することができませんでした。
ヘルプを読むと、自分でガジェットを作って追加しないとダメなようなんですが、自力でガジェットを作った人もうまく動作していないようでした。
困りましたねぇ。

2008年2月23日土曜日

初めての依頼

昨夜は遅い新年会ということで、旧友と麻布十番にある「松玄」という蕎麦屋で食事をしました。
遅れて、大学の卒業生でレーサーの加藤さんも合流してくれまして、実は今朝まで話しておりました。
(日本で「レーサー」と名乗って良い人はわずか50人程度だそうです。絶滅危惧種的な貴重性があります。)

仕事の話あり、昔のゲームの話あり、もちろんGoogleの話ありで、本当にいろいろな方面に話題が及びました。その過程で、初めての依頼を受けることに。
会社を設立してわずか2週間。
幸先の良いスタートを切ることができそうです。

業務の関係上、ここに詳しく書くことはできませんが、早速Google Appsで作ったサイトにお客様のアカウントを作成し、スタートページのパーソナライズをお願いしました。
そして依頼事項の完成予定日をカレンダーに書き込み、通常の連絡はMy Google Groups で管理。ドキュメントもGoogle Docs で運用するつもりです。

依頼者、関係者とグループウェアを共有するやり方には抵抗のあるお客様もあるかと思いますが、できる限りAppsを利用した仕事のやり方を行いたいですね。

2008年2月21日木曜日

大学で教えていること(1)

私は茨城県水戸市にある常磐大学というところで教えています。今年度で2年目。4月からは3年目になります。
守備範囲は、マーケティング、広告、流通といったビジネスの根幹に近い部分です。
4月からは、これに「課題解決型」として実際に企業から課題をいただき、これをグループワークで解決できるプランを作成、最終的には経営陣向けにプレゼンテーションするというものです。
他に地域の産業力を確認するフィールドワーク型の授業も計画しています。

マーケティングでは、新規事業を立ち上げるときに必要な最低限の考え方、やり方を講義形式で行い、その後は「水戸で飲食店を経営する」として、グループワークをさせます。
グループワークの中では、TPC(ターゲット、ポジショニング、コンセプト)について検討し、具体的な店舗イメージ、メニューと価格、サービス内容などを決めます。
これを元に、実際の損益計算を行います。
そして、最終的に別の先生に銀行の融資担当役になってもらい、各グループのプレゼンから融資してよいかどうかを判断していただきます。

リアルビジネスにおいて、アイデアだけでは誰も説得できません。
学生にはこの点をきちんと説明し、誰もが納得するような資料を作るように言います。
またリアルビジネスにおいては、利益を出すことが最も重要なポイントです。そのために損益計算をさせ、自分たちが考えたビジネスは利益を生み出すのかを確認させています。

マーケティングは実学です。
実学では、理論を理解できればいいわけではありません。理論はビジネスの骨組みを考えるためのツールであり、効率よく検証するためのものです。
またインターネットと携帯電話の普及により、従来のマーケティングでは考えられなかったような方法論が実装できるようになっています。
過去の考え方が必ずしも正しいわけではないことは、「顧客経験価値」といった言葉が出てきていることでも明らかです。

マーケティングの基本は、自らのターゲットを研究すること。そして時代を読むことです。
学生には、リアルなビジネス感覚に近づいて欲しい、と常に思っています。

2008年2月20日水曜日

ゲストスピーカー

4月からの授業でご出講いただけるゲストスピーカーの申請を出す時期がきました。
毎年、特定の講義では、その道の専門家にお願いして講義をしていただいています。
たとえば、サプライチェーンマネジメントについて。
言葉にすると簡単ですが、企業の業態、業種により、それぞれのSCM実現のKFS(Key Factor for Success)が異なります。
よって、特定の企業の事例にはなってしまいますが、詳細にご説明いただければ、少しは学生にも理解できるのではないかと考えています。

また変化の激しい業界の場合もゲストをお呼びして、業界動向を含めて説明していただくことがあります。激動しているIT業界や、放送関係、モバイルビジネス等も対象になります。

ゲストスピーカーに触れることでまた、学生がリアスビジネスの一端でも垣間見て、社会にでることへの不安を払拭してくれれば良いとも考えています。
ビジネスは面白い、というポジティブな印象を持ってもらえたらいいですね。
ただし、ビジネスは厳しいということも教えているつもりです。私は実務家ですので。

2008年2月19日火曜日

芝公園の梅

東京マラソンの交通規制がちょうど解かれた頃に、芝公園を散策しました。先週の木曜日に車で近くを通ったとき、芝公園の梅園で花が咲き始めたところを目撃したためです。
1本は満開に近い状態でしたが、他は3部咲きといったところ。
写真を撮っていると、近所のおばあさんに「メジロがいますよ」と声をかえられました。
静かに近づくと、確かにメジロが2羽います。
残念ながら写真には収められませんでしたが、春を十分に感じることができました。

その後、旧台徳院(2台将軍秀忠)のお墓の跡にある重要文化財の門と、有章院(7代家継)霊廟二天門(これも重要文化財)を見にいきました。旧台徳院のほうは、プリンスホテル(タワーのほう)の裏門みたいになってしまったので、きれいに整備されて以前より見やすく明るくなったのですが、有章院のほうは、夏場だと、周囲の樹木が生い茂り、こんなところに重要文化財があるのか、と思うくらいわかりずらいのです。

しかも重要文化財だというのに、きびしい雨風からまったく保護されず、無残にもはげていて(上)、見るに忍びない状態です。国宝くらいにならないと扱いもぞんざいなんですね、きっと。

2008年2月17日日曜日

インターンシップを授業とするために

来年度の授業の中に「演習」というものがありましたので、「インターンシップ」としてしまいました。
受入先となってくれる企業を探すために、昨年の10月から知り合いの会社などに声をかけてきました。
先週は、卒業生が就職したお会社の人事担当の方とお会いして、短期のインターンシップのお願いをしてきました。
おかげさまで5社ほど決まりそうなので、学生が集まらなかったらどうしよう、といううれしい状況になってきました。

一方、学生に対しても事前告知を行い、インターンシップを通じて企業や社会の構図を知る一端にするように話をしています。
企業のご担当者の方々は、少しでもやる気のある、優秀な学生を欲しがっています。
「インターンシップの受入は初めてなんですが・・・」と最初は腰の引けているお会社も多くありますが、そんなことを言ってる場合ではないような状況のようです。

今回は授業として実施するので、評価基準を私が作りました。
インターンシップの実施内容も、授業で体験について学生たちが意見交換がしやすいように、大まかな内容を決めてしまったのも良かったかもしれません。
いずれにせよ、社会人となったときに、学生が驚かないような体験を授業を通じてしてもらいたいと考えています。

2008年2月16日土曜日

Google Apps でサイト構築

会社を設立したので、さっそくサイトを作ってみました。
通常でしたら、レンタルサーバを借りるところからはじめるのですが、今回はGoogle Appsで作ってみました。
Google Apps というのは、「ホスティング型アプリケーションサービス」だそうです。
つまり、サーバをGoogleが貸してくれる上に、公開されている様々なサービス-Gmail、カレンダー、ニュースなど、iGoogleで利用できるもの-を企業やグループ単位で利用できるというものです。 いわゆるグループウェア的なことができるアプリケーションサービスになっています。

私は昨年からメールはGmailですし(スパム対策の決定版)、カレンダーで複数のスケジュール管理をしているので、会社として活動するにあたってぜひこれらを情報管理ツールとして利用したいと考えていました。
すると、Google Appsがあるとわかったので、さっそく利用しています。

しかもドメインも簡単に安く取得できました。なんとたったの10ドル!
他の社内ツールやアプリケーションとの連携もできると言うことですので、使い込んで行きたいと思います。