2009年3月30日月曜日

新聞社 破綻したビジネスモデル

「新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)」を読了。1年前に購入していたのですが、手が伸びずにほうっておいた本です。広告論の講義の参考になるかなぁ、と思って買ったのですが、届いたときには新聞の回を終えていたため、1年も放っておくことに・・・。

著者の河内孝氏は、毎日新聞社の常務取締役まで務めた方です。退任されてからこれを上梓したので、直前までかかわっていた経営の視点で書かれた提言を非常に興味深く拝読しました。

その提言とは、読売・朝日の2大新聞に対抗可能な第3極を作るために、毎日・産経・中日の3紙が業務提携することで、スケールメリットと各社の得意分野を生かそうというものです。第3極を作ることで健全な産業としての新聞社へと再生させたいという著者の強い意思を感じました。

というのも、この提言の前段には、新聞社が販売コストに40%もかけているいびつな産業構造であることや、正常とはいえない販売拡張手法、そして自らがメディアを支配することになりふり構わずになっている新聞社とテレビ局ネットワークの関係など、不健全性について多くのページを割いているからです。

もはや新聞社は大衆のものではなく、権力でしかない、という著者の視点は、まさに購読者心理を言い表しています。
私自身も長いこと新聞を購読していませんが、著者が指摘する講読者心理にいちいちうなづきました。ただのニュースならインターネットで読むだけで十分ですし、新聞紙はゴミの山、ダニの温床です。捨てる手間さえ面倒です。

この本が書かれた2007年より、今はさらに新聞社を取り巻く状況は悪化しています。テレビ局も同様です。この先どのように巨大メディアが選択していくのか、これからも注視したい分野です。



2009年3月29日日曜日

椿昇展 GOLD/WHITE/BLACK 京都国立近代美術館

今日が最終日となる「椿昇展」に昨日やっと行ってきました。
日帰り、京都滞在2時間半という強行軍ですが、行って良かったです。椿さんとは時間がなくて話をできませんでしたが、対談の会場でお元気そうなお姿は垣間見えたので、今回はこれで良しとします。

作品のほうは、いきなり会場の1階に、半透明の布のようなもので作られたロケットが横たまっています。風を送ってロケット状態を維持しているので低いヴォーという音がうなっています。もう少し会場が広ければ、一周できるのでしょうが、少々狭く一周はできませんでした。とにかく大きいので、あのロケットを細部まで膨らませるにはかなりの苦労があったのではないでしょうか。

3階は特大写真パネルが何枚も並ぶ空間から始まります。一見するとヘルメット姿の労働者の写真なのですが、よくよく見ると、指の先がとがっています。写真ではない、CGで作成されたものなんでしょうね、きっと。写真でないとすれば、かなりの精度で作りこまれたことがわかります。何しろどれもこれも表情が異なり、漂うムードすら違って見えましたから。

”GOLD/WHITE/BLACK” と題しているように、色がテーマの展覧会でした。その中でもGOLDの存在感はやはり際立っていたように思いました。
場所が平安神宮の大きな鳥居脇にある美術館ということもあり、そういう印象を持ったのかもしれません。

2009年3月24日火曜日

テレビ局と動画ユーザーの関係

ITProの記事に「ネット配信動画のユーザー,無料配信の広告を許容する傾向」という記事があったので、早速読んでみたところ、米国の調査結果でした。
これによると、

米Knowledge Networksは米国時間2009年3月18日,テレビ・ネットワーク各社のインターネット動画配信サービスに関するユーザー意識調査の結果を発表した。それによると,テレビ番組の動画をダウンロードして視聴するユーザーの80%は,広告のない有料動画よりも広告付きの無料動画を好ましく思っていることが分かった。2006年の前回調査時の67%から13ポイントの増加となる。

ということで、ユーザーが勝手に投稿して運営されている動画サイトのユーザーのことではありません。
そもそも広告を許容できるような環境における調査結果なので、少し斜めから読んだほうが良いかもしれません。

とはいえ、この傾向は日本でも同様のようです。
今年2月に日本テレビは「第2日本テレビが単月黒字達成! テレビとインターネットが連携!世界でも画期的な「新型クロスメディア広告」の確立へ!」というリリースを出しています。残念ながら第3四半期の決算短信には間に合わなかったようですが、説明も詳しくリリースにかかれています。

第2日本テレビは当初有料で始めたサービスでした。
しかし当然のことながら、有料ではユーザーが確保できないばかりか、インフラコストばかりが計上されるSIerがけが喜ぶという結果になったのでしょう。昨年の10月に有料化を終了し、完全無料化しています。

有料から無償への転換により広告をユーザーが許容する。
これは一種の心理学なのかもしれません。
テレビ局のサイトのユーザーは広告を許容する傾向が高い。しかしそれはテレビ局のサイトだから、というユーザー側の妥協ゆえなのです。


2009年3月23日月曜日

卒業生からのメール

先日常磐大学の卒業式がありました。
正直なところ、卒業式がいつなのかすら知りませんでした。卒業生からメールが届いて、ああ卒業式だったのか、と思った次第です。

写真2点とともに、学生数名からのメッセージがメールに書かれていました。
女子は着物に袴姿、男子はスーツ姿です。
読んでいくうちに、大学でモノを教えるとはこういうことか、という気持ちになってきました。

本当にメッセージを送りたい、という学生もいれば、その場のノリのおつきあい、という学生もいるでしょう。しかし担任(というか指導教授)でもない私にメッセージをくれた学生が存在することにうれしく思いました。講師を始めて3年目のおわりに、教師という仕事は毎年こういう気分を味わえるのだ、と知りました。

人は人に影響を与え、自らも周囲の影響を受けて生きていきます。
そういう基本的な事実を再認識する機会を学生たちが与えてくれました。
モデルになる大人との出会いが少ない学生が多い地方都市では、私のような者ですら学生から感謝されるのです。影響を与えてしまう立場であることを改めて認識し、できるだけフラットなモノの言い方、接し方をしなければならないと思いました。

2009年3月20日金曜日

スティービーアワードの審査方法

先日からスティービーアワードのことを書いていますが、今回は審査方法について書いておこうと思います。というのも、先日から日本人の最終審査委員になっていただきたい方にアプローチしているのですが、何人かの方に「この審査方法はおもしろいね」と言っていただいているからです。
そうなんです、スティービーアワードの審査方法は本当に面白いんです。

エントリーは世界中からあるため、世界中の皆さんが、書類選考にあたる予備審査に参加が可能です。米国のWebサイトから申し込むことができます。
しかもエントリーした方も予備審査に参加可能です。ただし、エントリーしたカテゴリーの審査はできません。
予備審査委員は、事務局が彼らのビジネス経験や属する業界、言語などに応じて担当する審査対象を割り振ります。審査はインターネット経由で行われます。
そしてこの予備審査を終えた上位のエントリーがファイナリストとして最終審査の対象となります。

最終審査委員は、各国の事務局が推薦するビジネスパーソンと、過去に受賞暦のある方などが含まれています。
ファイナリストに選ばれたエントリーについて、やはりインターネット経由で審査を行います。

つまり、予備審査には誰でも参加できること、そしてインターネットにおいて審査が完了すること、が広く開かれたアワードである、と評価されるのです。これってWeb2.0的ですよね。
こういう参加性は日本の功労賞的なアワードにはないものなので、「おもしろい」といわれるのでしょう。

ところで、ここまで読んで「ムムッ」と気づいた方がおられるでしょう。
そう、予備審査に友人などたくさんのサポーターが参加していれば、ファイナリストになりやすい、という点です。ただ、エントリー数が増えてくればそういう組織票にも限界が出てきます。
結局のところ広く多くのエントリーが集まれば集まるほど、公平性が担保できる仕組みなのです。

今年の国際ビジネス大賞は、インドや韓国の経団連のようなところがスポンサーとなっています。
昨年あたりからこの2国からはエントリーが増え、受賞者も増えてきています。
日本人としては彼らに負けないくらい素晴らしい企業や団体があると思っていますので、経済的に先行き不透明なときだからこそ、小さな1歩であってもすばらしい、と表彰したいと思います。


2009年3月18日水曜日

グループディスカッションの効能

昨日のランチで出た話ですが、20代には気の利かない者が多い、というのです。
タクシーからたくさんの荷物を運び出しているのに、一番若い男性がボーっとつったっているのを見て、心底激怒したのだそうですが、もしかすると心に病でもあるのかと思い、ぐっと我慢したというエピソードを聞きました。
彼の疑問は「気が利かない」というのは生まれつきの性格なのかどうか、という点です。

ここからは私の意見ですが、人間の性格の多くは環境で決まってくるので、気が利くかどうかも環境に左右されるものと思います。20代は多くの大人にかまわれて育ってきた世代なので、基本的に気が利かないと私は思っています。
こちらから「お願いね」と声をかければ手伝ってくれますが、自ら先に立ってとなると結構少ないです。こういうことができるのは体育会系で上下関係を徹底的に叩き込まれた人か、またはそれに類似した環境で育った人でしょう。

彼らの多くは、心根は優しいのですが、どういう風に声をかけたらいいのかがわからないままにモジモジしていると私は理解しています。
なので、大学では私から声をかけて手伝ってもらうことにしています。慣れれば学生のほうから手伝ってくれるようになるだろうと思っているからです。

社員を指導する立場にある彼は、どうすれば気が利くかどうかわかるんですか、やっぱり面接ですか?とたずねるので、私は「今の学生はそういう場面に対しては研究してくるから面接では見抜けないでしょう」と言いました。そうなんです、1対1だと結構良く見える学生は本当に多いのです。

企業もそのあたりは理解してきているのか、学生から聞く採用にまつわる話では、グループディスカッションが増えてきている印象です。5,6人のグループで30分から1時間程度ディスカッションを行うのだそうです。進行役がつく場合もあれば、特に進行役がいない場合もあるそうです。
中には出会ったばかりのメンバーで、与えられた課題に対するプレゼンをやらなければならないところもあります。2週間から1ヶ月くらいの間に、ばらばらに住んでいるメンバー間で情報交換を行い、プレゼンの資料をまとめるのです。ネットを活用できる今だからこそできる採用試験の形態ですね。

グループディスカッションの効能は、リーダー的な人物、フォローする人物など、役割が明確にわかるということでしょうか。メンバー構成が変わると人は役割も変えますので、そういうところを採用時に見ているのだろうと推測します。前々からこのブログには書いていますが、やはりコミュニケーションスキルを企業が重視してきているひとつの現われだろうと思います。

2009年3月15日日曜日

確定申告

昨日ぎりぎりで確定申告を行いました。
朝イチで出かけたのですが、9時を過ぎる頃には税務署がいっぱいです。今までずーーっと税理士さんにお願いしていたのでこんなに混雑しているとは知りませんでした。

初めて自分で確定申告を行った感想は、というと、案外あっけない簡単なもの、ということです。1年間の金銭収支のデータさえあれば、申告書の作成方法を見ながら数字を作っていくと、8割ぐらいが完成します。面倒なところは減価償却のところですが、これも算出ルールの概要がつかめれば問題ありません。自分のお金にもっと関心を持ったほうがいい、というのが確定申告を通じての感想です。

ちなみに私は個人の収支は「Money Plus Edition」を利用しています。
かなり前からMoneyを利用していますが、何がいいかというと、クレジットカードの利用履歴のほか、銀行の収支記録をダウンロードできる点です。銀行のなかでは最近「Money Plus Edition」でダウンロードできなくなってしまったところもありますが、他に証券会社やポイントなども管理できるので、個人の総資産を確認できます。いちいち入力なんてアホらしいですから。

私が一番便利に利用しているのはクレジットカードの利用履歴のダウンロードです。これのおかげで日常生活で現金を利用する機会が格段に減りました。最近では現金をほとんど持ち歩かない状態です。
加えてSUICAとnanacoが「Money Plus Edition」でダウンロードできるようになるとさらにありがたいです。そうなれば、入力の手間から開放されること間違いなしです。
関係者の皆様、ぜひご検討ください。

2009年3月12日木曜日

2009国際ビジネス大賞 カテゴリーB

先日紹介した国際ビジネス大賞ですが、募集しているカテゴリーの中でもカテゴリーBというのが面白いです。
カテゴリーBは、広告、Web サイト、ビデオ、その他のメディアカテゴリー です。
企業からだけでなく、広告会社やPR会社、制作に携わった個人からもエントリーが可能です。なぜなら、こんなカテゴリーがあるからです。

・社史
・年次報告書
・Webマガジン
・ブログ
・ポッドキャスト
・Webサイトのプログラミング
・トレーニング
・サウンドトラック
・商談会

等等。
それこそ管理部門の経理財務担当者から、それを請け負って作成した制作会社から、実際にWebサイトを作りあげた技術者までもが、受賞するチャンスがあります。
がんばっている人を応援する、応援できるスティービーアワードだからこそ、なんですよね。

2009年3月10日火曜日

国際ビジネス大賞エントリー受付開始


スティービーアワード日本事務局では、国際ビジネス大賞のエントリー受付開始のリリースを出しました。

国際ビジネス大賞(International Business Awards)は、世界中のあらゆる経済活動を対象とした賞です。昨年はシンガポール国立美術館やノッテインガム大学といった機関もファイナリストに残るなど、企業以外の応募も活発です。

また企業にとっても、企業規模や活動ジャンルなどで同等のエントリー間で競うことができるため、大企業だけに集中しがちな日本の表彰とは一線を画しています。
しかも広告会社やPR会社等が、自らの制作物で積極的にエントリーできるカテゴリもあるため、相互に推薦しあうといったこともあるようです。
特に非英語圏では広告やそれに類する制作物でのエントリーが多いとUSの本部から聞いています。言語に関係なく理解してもらえるからでしょうね。

とにかく従業員のやる気を引き出すことが大きな目的のひとつですので、この機会にエントリーしてみてはいかがでしょうか。第一次締切は5月15日までとなっています。
詳細はスティービーアワード日本事務局のWebサイトでご確認ください。

2009年3月9日月曜日

視聴率と動画視聴回数2

先月からの継続調査です。
詳細はこちらでご確認ください。

今回の結果を簡単にまとめておきます。
第4話から第6話までの動画再生回数(平均)のトップ5は以下の通りでした。

1.銭ゲバ 111,517回
2.RESET 27,720回
3.キイナ 25,359回
4.ヴォイス 19,989回
5.メイちゃんの執事 19,233回

ぶっちぎりで銭ゲバがトップでした。
面白いのは前3話分の平均回数と変わらなかったのは「キイナ」だけで、他は減少傾向にあるということでしょうか。
これには投稿動画特有の理由がありそうです。
たとえば、2月には存在した動画が削除されているために今回調査対象となっているものと異なっていること。「ヴォイス」はこのタイプで、第4話までのほとんどが削除されていました。
ちなみに「メイちゃんの執事」の番宣で動画配信を行っているという告知があったのですが、公式サイトでは確認できませんでした。なぜか地デジに・・・?

放送回数分すべての視聴率平均は「Audience Rating TV」をご確認いただきたいのですが、今回対象とした4話~6話の平均視聴率は以下の通りでした。

1.ヴォイス 14.5%
2.キイナ 13.4%
3.メイちゃんの執事 13.2%
4.必殺仕事人2009 12.0%
5.トライアングル 11.5%

いずれも動画再生回数の上位に入っていますが、やはり大きな差を感じます。

2009年3月8日日曜日

チェーザレ・ボルジア


チェーザレ―破壊の創造者 」の1巻から6巻まで読了。
これも美容院で斜め読みした雑誌からの情報で手に取ったコミックです。なんでも本国イタリアでも刊行されるとか。

私が最初にチェーザレ・ボルジアという人物を知ったのは、塩野七海さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を高校生のときに読んだことに始まります。その後イタリアの歴史に興味を持ち、結果として西洋史の世界に足を踏み入れてしまいました。とはいっても趣味レベルですけど。

このコミックのすごいところは、500年前の時代を正確に、そして克明に描き出そうとしているところです。そのために原資料にあたっている点も評価できる点です。大学に在籍していた頃のチェーザレと同世代の学生たちのすべてを調査し、当時のイベントであった十字軍にならった模擬戦のチーム分けをしたところなど、本当に頭が下がります。

当時の歴史に詳しくない方には難しいところもあるかもしれませんが、キリスト教国がどのように統治されていたのかを理解するには最高の参考書となるでしょう。宗教と政治が混在し、むしろ宗教のほうが上位にあった時代の混沌とした権力争いは、現代の日本人には理解しがたいことです。 しかしこれも歴史を作ってきた事実であるので、知識としてわかっているに越したことはありません。

ちなみに「逆説の日本史 」には、日本人と宗教とのかかわりについて長いこと書かれています。宗教が強大な力を持ったこと、そして宗教からその力を奪い取るまでにどのような過程があったのか。
比叡山の焼き討ちなどはその代表的な例ですが、本当にその力を奪ったのは江戸時代に確立した檀家制度だということです。

話は飛びましたが、チェーザレ・ボルジアは政治家としてマキャベリが取り上げた人物です。
君主論」を読むか、それともコミックを読むか。コミックでのチェーザレは本当に魅力的です。

2009年3月7日土曜日

白州 次郎


先週、今週とNHKでドラマ「白州次郎」を放映しています。次は8月放映ということで、ちょっとがっかりなのですが、いまなぜ白州次郎なのか?

私にとって白州次郎という人物との出会いは、雑誌「an・an」にまでさかのぼります。晩年の白州次郎が誌上でモデルとなったからです。だからといってそんなに気になるわけでもなくしばらくは過ごしてきました。

白州次郎という人物を歴史上の特異な存在として認識したのは、戦前戦後に関して書かれた書物を読むようになってからのことです。戦後の、隷従的な考えが充満していた中、たったひとりで占領軍に向かっていった人物として描かれていたからです。
今日の放送でもその逸話が披露されており(ドラマで確認してください)、白州次郎を慕う人々にはうれしいシーンだったと思います。

白州次郎について書かれた人物評の中で、私が納得したものとして、白州次郎は英国ケンブリッジで学んだことにより、米国は英国より下の国家、という認識を強く抱いていたというものがあります。そのため、占領軍に対して強い態度で臨めたのだ、といういうのです。
確かにこれもひとつの理由だと思います。しかし、もっと重要なことは英語を母国語並みに操れたということが彼の自信を支えていたのではないかと感じます。白州次郎の伝記によると、ケンブリッジで友情を育んだ友人とは晩年まで交流していたということです。

いずれにせよ、白州次郎が通産省のコンセプトを作り、日本が貿易によって生きる経済大国への道筋をつけた人物であることにかわりはありません。最近ではグローバル・インバランス、すなわち貿易収支を含めたバランスを欠いた経済状況について語られることが多いようです。米国が赤字で、他の国々は対米輸出で黒字となり、その輸出がGDPを支えるという構図です。
白州次郎が現在の状況を予想していたかは疑問ですが、当時の状況で他に何が選べたかは誰も何もいえないでしょう。

このドラマを見ていてわかるのは、英語ができたほうがよい、ということかもしれません。それは白州次郎の時代より現代のほうが顕著でしょう。

2009年3月6日金曜日

「椿昇 2004–2009: GOLD/WHITE/BLACK」展

昨日久しぶりに美容院に行きました。
美容院では女性誌を端から目を通します。いつもは手に取らない雑誌も多いのと、横断的に目を通すことでトレンドのようなものを把握できるためです。結局好きなんですけどね、こういうのが。

で、昨日はアーティストであり、京都造形大学の教授でもある椿昇さんの展覧会の情報に行き当たりました。今月29日まで京都国立近代美術館で開催されています。
久しぶりに椿さんのお名前を見てうれしくなってしまい、先ほどメールを送ったところです。

椿さんとはある会で知り合ったのですが、大変パワフルで、また斬新なお考えをもった方です。アートを通じて社会活動を行っておられ、お会いするたびにエネルギーを与えてくださいます。
きっと今度の展覧会も観る者の身体のうちにパワーがみなぎってくるようなものなのではないでしょうか。
なんとか展覧会に足を運びたいところです。

2009年3月5日木曜日

Google Chrome 2

昨日からGmailが変です。
IEでは全く問題がないのですが、Chromeで開こうとするとタイムアウト状態になります。何かの変更に対してChromeが対応していないようなのです。簡易HTMLでは読み書きができるのですが、やっぱり標準のほうが使い慣れていますから、少々気になります。

先日からGmailがトラブルに見舞われていますが、これも関係あるのかもしれません。

2009年3月3日火曜日

Google Chrome

最近やっとGoogle Chromeを使い始めました。起動が早いので、Gmailをブックマークして使っています。よく見るページがリストアップされる機能も使いやすいです。
調査したりすると、何度も同じページを見にいったりしますが、さりとてブックマークするほどでもありません。今まではWeb履歴で「いつごろ見たっけ」と探すか、結局再度検索しなおしていました。今度からはそういうことからも開放されそうです。

ここまではいい話なんですが、ここからはちょっと融通が利かないところを。
まずマイクロソフトのIEのような機能がついていません。
たとえば変換ミスの修正がMS製品のように、再変換できるかというとこれができません。再度打ち直して再変換します。
複数のタブを開いているとき、IEだとタブ毎に入力している文字の情報を別に持つことができますが、Chromeではどこかのタブで英字にすると、すべてのタブが英字になってしまいます。
これは結構面倒です。
たとえば、英文でメールを書きながら「そういえば”ご検討ください”ってどういう表現になるんだろう?」と思って、アルクの英辞郎に”ご検討ください”と入力して検索するとアルクのタブでは日本語対応になります。その後Gmailのタブに戻ると、英文で入力していたはずが勝手に日本語になっているのです。
これに関係して、日本語は明朝で表現されるのも結構いやですね。
このブログもChromeで書いていますが、入力は明朝なので慣れていないためか見にくい印象があります。

それからAdobe Flashなどのプラグインソフトをダウンロードしなければならないときなど、IEなら一時的なインストールの機能で対応してくれますが、Chromeにはそういう機能がなく、別にインストールしなければなりません。なので、部分的に見えないようなサイトが出てきます。私は面倒なので、こういうサイトはIEで見るようにしています。
決定的に問題なのは、MSのSmall OfficeにChromeを使ってログインできないことです。これは多分、心の狭いMSが自らやっていることだと思いますが、仕方がないのでIEでログインしています。

こういうことがあっても結局Chromeを使うようになったのは、やはり起動の速さと、良く利用するページが起動時にリストアップされて表示されることでしょうか。
トップページが小さなイメージ画像となって、そのままリストアップされるので、とても便利です。
ブックマークも2種類あり、頻繁に使うサイトはメニューバーに、そうでもないものは「その他」としてたたんでおけます。インストール時にIEからブックマークを引き継げるのですぐに切り替えられます。

とはいえ、当分はIEと併用になります。これは仕方がありません。

2009年3月2日月曜日

ミレニアム1

「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」を一気に読了。
スウェーデンで誕生した、一種の推理小説です。ミステリーとしては、富豪の大家族、聖書と連続殺人、ハッカー、タックスヘイブンといった要素が目白押しです。むしろ広義のエンターテイメント小説としたほうが良さそうな印象です。

著者は既に亡くなっていますが、死後に全3作が出版されています。実際には全5作になる予定だったそうですが、作者が突然の死を迎えたため、シリーズとしては未完となってしまっています。
しかしそういうことを含めて読んでもかなりの完成度です。既にスウェーデンでは映画化され、ドラマ化も進んでいて、DVDで日本でも見ることができます。

ストーリーは複雑で、たくさんの人が入り乱れています。主人公が抱える問題のほか、依頼された問題も複層化していて、主人公は大忙しです。成人しているにもかかわらず法的庇護下にある、一種の禁治産者扱いの天才的なリサーチャーが彼のアシスタントというか、”相棒”となっていく過程も絡んできます。早く次作を読みたい、と思わせる内容です。
依頼された問題の解決の仕方や、自らの問題を解決する最後は、「チーム・バチスタの栄光(宝島社文庫 599)」の田口に通じるしぶとさがあります。