安倍”次期”首相の評価

海外メディアからの評価がめっきり低い、そして日本国民からも評価が低い、安倍”次期”首相ですが、手の内を見せすぎている感じがします。

外交に限らずですが、交渉事において、手の内をさらしてしまっては、追い込まれたときに切り返すことができません。できるだけ、相手の情報を引き出し、それにたいして都度対応するくらいでないと、うまい交渉ができません。

たとえば、日本人は提案書に詳細に書き込みすぎます。それも初対面の相手に対して。

これは全くナンセンスです。
中国人の作る提案書は、できるかどうかわからないことを散々並べ立て、取引相手として一番イイよ、的なものです。
具体的なことは何一つ書かれていない、というものです。

どうしてこんな提案書になるのか、といえば、計画は常に変更される、という意識が強いことと、パクられる危険があるためです。

正直にすべてを見せることが正しいわけではありませんし、それで成功するわけでもありません。


また、主張に一貫性があるほど、攻撃されやすい、という落とし穴があります。
よく言えば誠実な人柄なのかもしれませんが、悪く言えば、頑固。
柔軟性に欠ける思考の持ち主、と言えると思います。

こういう方が海外ビジネスで失敗します。

日本で通用することは海外では通用しません。
ウソは言わないが、本当のことも言わない、くらいで十分なのです。
また、相手によって、話を違えるくらいの知恵も必要です。

日本でも、このくらいの常識がなければ、不確定性の高い現代では上手に立ち回ることができないでしょう。


ビジネスでもこうなのですから、外交において、手の内をさらしてしまうことがどれだけ危険かわかるでしょう。

中国にとって、安倍”次期”政権は御しやすいものだと思います。


ちなみに、選挙前のエコノミストの見方では、安倍”次期”政権の寿命は次の参院選あたりまでのようです。政権を奪還したところで、何かしらのミスをおかし、すぐに別の誰かが首相になると見ています。






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