掃除機で有名なダイソンですが、創業者のジェームズ・ダイソンの財団があることをご存知ですか?
財団では、若者のクリエイティビティをサポートするための活動を行っています。
日本でも、2015年1月20日に新潟県の関川村立関川中学校の技術の授業で、ダイソン問題解決ワークショップを実施したり、山梨大学教育人間科学部附属中学校の技術の授業で「ダイソン問題解決ワークショップ」を実施したりしています。
先生方へ:もっと失敗する機会を与えましょう
これが、ダイソン財団が教育現場に提案していることです。
これって、とても重要な経験なのですが、実はとっても難しい。
なぜなら、日本の教育現場では、ほめて伸ばす=失敗させないように誘導する、と考えられているんじゃないかと思うからです。
特に、答えがいくつもあるような場合、常識的に見て奇妙なことを発言しても、正面から「ダメ、失敗、間違ってる」と言えない環境なのでしょう。
こんなことが小学校以来続いているので、自分は間違っていない、と勘違いする大学生が増えているように感じます。
ここからは自画自賛なので、読み飛ばしてください。
私が常磐大学経営学科の3年生を指導するビジネス専門実習では、地元企業(京成百貨店様)のご協力を得て、毎年、販売促進のためのイベントとそのプロモーションを実施するというカリキュラムを毎年実施しています。
このカリキュラムの目的は、ずばり、失敗する経験をすること、大人(社会人)から叱られる経験をすること、です。
最近の学生のなかには、アルバイトひとつやっていないという子が珍しくありません。
仮にやっていたとしても、リーダー的な役割には極力つかない、せいぜい猫の手レベルの学生が多いのです、
「リーダーシップ」とか「コミュニケーション」とか、教育の現場では語られますが、日本では体系的にこれらのプログラムがあるわけもなく、現実にはOJTに頼っています。
リーダーシップに至っては、才能とか責任感とか、個人の能力頼りといっても差支えないでしょう。
そういう現状を、経営者だったら、とても給料を払えるレベルの人間はいない、と思ってしまっても仕方がないと思います。
そこで、経営者が採用したい、少なくとも話をしてみたい、と思う学生を輩出しよう、と考えました。
どんな学生なら面接で話をしてみたいか?
多くの大人が求めているのは、失敗談から得られた教訓を持っているかどうか、ではないかと思います。話としても起承転結がありそうです。
つまり、面接で話を聞きたくなるような経験を学生にさせよう!話を聞いてもらえる学生をつくろう!と考え、ビジネス専門実習を運営しているのです。
このコンセプトは今のところ成功しています。
リーマンショック後の、就職率が最悪ともいえる時期でさえ、この実習を経験した学生たちは着実に就職していきました。
もう一つ、重要と思われるのは、販売促進に特化していること。
文系学部の産学連携の事例の多くが、学生が新製品開発にアイデアを出した、というものです。
実はコレ、学生にはほとんど役に立ちません。「新製品になったんだよね~」と自慢できるネタになるくらいです。
なぜかというと、R&D的な職に大人数は必要なく、一企業に相当に優秀な人材が数名、または数十名程度で事足りるためです。
しかも、どんなに優秀ですばらしい製品やサービスでも、販売力が無ければ売れません。
つまり営業力が重要であり、売る力、が必要とされるのです。
では、大学で営業力を高められるようなカリキュラムがあるか?
ありません。
日本全国の大学で、販売促進について、企画立案から実施まで、学生がすべてできるカリキュラムは、多分、私が指導している実習以外にはないと思います。
私は教育者ではないので、自分が経営する社員のつもりで学生を指導することもしばしばです。
グループ内でのもめごとあり、涙あり、笑いあり、が約1年間続きます。
4月にはあぶなっかしい印象だった学生も、実習を終えたころには、しっかりと大人びた様子に変化します。
この変化が、私にとってうれしいご褒美なのです。
失敗すること、叱られること、挫折すること。
この3つを早く経験した学生だけが、優秀な社会人になると信じて、来年度も指導していきます。
ジェームズ・ダイソン財団
http://www.jamesdysonfoundation.jp/
財団では、若者のクリエイティビティをサポートするための活動を行っています。
日本でも、2015年1月20日に新潟県の関川村立関川中学校の技術の授業で、ダイソン問題解決ワークショップを実施したり、山梨大学教育人間科学部附属中学校の技術の授業で「ダイソン問題解決ワークショップ」を実施したりしています。
先生方へ:もっと失敗する機会を与えましょう
これが、ダイソン財団が教育現場に提案していることです。
これって、とても重要な経験なのですが、実はとっても難しい。
なぜなら、日本の教育現場では、ほめて伸ばす=失敗させないように誘導する、と考えられているんじゃないかと思うからです。
特に、答えがいくつもあるような場合、常識的に見て奇妙なことを発言しても、正面から「ダメ、失敗、間違ってる」と言えない環境なのでしょう。
こんなことが小学校以来続いているので、自分は間違っていない、と勘違いする大学生が増えているように感じます。
ここからは自画自賛なので、読み飛ばしてください。
私が常磐大学経営学科の3年生を指導するビジネス専門実習では、地元企業(京成百貨店様)のご協力を得て、毎年、販売促進のためのイベントとそのプロモーションを実施するというカリキュラムを毎年実施しています。
このカリキュラムの目的は、ずばり、失敗する経験をすること、大人(社会人)から叱られる経験をすること、です。
最近の学生のなかには、アルバイトひとつやっていないという子が珍しくありません。
仮にやっていたとしても、リーダー的な役割には極力つかない、せいぜい猫の手レベルの学生が多いのです、
「リーダーシップ」とか「コミュニケーション」とか、教育の現場では語られますが、日本では体系的にこれらのプログラムがあるわけもなく、現実にはOJTに頼っています。
リーダーシップに至っては、才能とか責任感とか、個人の能力頼りといっても差支えないでしょう。
そういう現状を、経営者だったら、とても給料を払えるレベルの人間はいない、と思ってしまっても仕方がないと思います。
そこで、経営者が採用したい、少なくとも話をしてみたい、と思う学生を輩出しよう、と考えました。
どんな学生なら面接で話をしてみたいか?
多くの大人が求めているのは、失敗談から得られた教訓を持っているかどうか、ではないかと思います。話としても起承転結がありそうです。
つまり、面接で話を聞きたくなるような経験を学生にさせよう!話を聞いてもらえる学生をつくろう!と考え、ビジネス専門実習を運営しているのです。
このコンセプトは今のところ成功しています。
リーマンショック後の、就職率が最悪ともいえる時期でさえ、この実習を経験した学生たちは着実に就職していきました。
もう一つ、重要と思われるのは、販売促進に特化していること。
文系学部の産学連携の事例の多くが、学生が新製品開発にアイデアを出した、というものです。
実はコレ、学生にはほとんど役に立ちません。「新製品になったんだよね~」と自慢できるネタになるくらいです。
なぜかというと、R&D的な職に大人数は必要なく、一企業に相当に優秀な人材が数名、または数十名程度で事足りるためです。
しかも、どんなに優秀ですばらしい製品やサービスでも、販売力が無ければ売れません。
つまり営業力が重要であり、売る力、が必要とされるのです。
では、大学で営業力を高められるようなカリキュラムがあるか?
ありません。
日本全国の大学で、販売促進について、企画立案から実施まで、学生がすべてできるカリキュラムは、多分、私が指導している実習以外にはないと思います。
私は教育者ではないので、自分が経営する社員のつもりで学生を指導することもしばしばです。
グループ内でのもめごとあり、涙あり、笑いあり、が約1年間続きます。
4月にはあぶなっかしい印象だった学生も、実習を終えたころには、しっかりと大人びた様子に変化します。
この変化が、私にとってうれしいご褒美なのです。
失敗すること、叱られること、挫折すること。
この3つを早く経験した学生だけが、優秀な社会人になると信じて、来年度も指導していきます。
ジェームズ・ダイソン財団
http://www.jamesdysonfoundation.jp/
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