平安後期の和歌の記録「類聚歌合(るいじゅううたあわせ)」発見される


平安後期の和歌の記録「類聚歌合(るいじゅううたあわせ)」の草稿が発見されたそう。

出所は不明らしいですが、重要文化財クラスの価値があるんだそうです。

実家の蔵からも、こういうものが出てきてほしいです。


さて、「類聚歌合」です。

e国宝という、国立文化財機構の4つの国立博物館 (東京国立博物館、京都国立博物館、 奈良国立博物館、九州国立博物館)が 所蔵する国宝・重要文化財の高精細画像を、多言語(日本語、英語、フランス語、中国語、韓国語)による解説とともに観られる、というサイトがあります。

http://www.emuseum.jp/

これによると、
「類聚歌合」は平安時代の歌合集で「二十巻本歌合」とも呼ばれる。
藤原頼道が歌合文献の集成を企画し、46度の歌合を収めた「十巻本歌合」が編纂されたが、これは完成をみなかった。
これにならいさらに規模の大きい集成が企図されたものが、この「二十巻本歌合」である。その成立は、元永・大治(1118~31年)頃と推測されているが、30年余をかけ断続的に編纂がおこなわれ、最終的には藤原忠道が大きく関与した。
200余度の歌合を収めた二十巻本歌合の筆跡は、20余種に分かれており、平安時代後期の書風を伝える重要な作品である。
という、大変貴重なものらしいです。

平安貴族というと和歌。

アニメ「おじゃる丸」ではよく出てきますし、大河ドラマ「平清盛」でも、ドラマなのに画面に和歌が表示されるという演出がなされ、ちょっと驚いた記憶があります。


ちなみに、歌合というのは、
和歌の作者が左右に分れて出題された歌題を歌に詠み,これを合せ比べて優劣を競う文学遊戯。左右にはそれぞれの味方である方人 (かとうど) がつく。進行係は読師 (とくし) ,読上げる役は講師 (こうじ) ,勝負の審判は判者 (はんじゃ) ,勝負の記録係は籌刺 (かずさし) という。
とコトバンクに説明がありました。

大人数で和歌を詠む、という遊びは、その後、連歌という多人数で和歌を詠む遊びを生み出したり、連歌も百首詠むような形式の遊びも現れたりして、どんだけ日本人は和歌好きなんだ、って感じです。


Twitterは、世界で一番、日本人が利用していると聞いたことがあります。

また、Twitterの創業者は、日本の俳句をイメージしてTwitterというサービスを考えた、という話しもあります。

それだけ日本人は言葉遊びが好きだということなんでしょうか。
こういう記事を読むと、いろいろ考えさせられます。



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