【野地 秩嘉】 SNS時代の文章術


野地 秩嘉 氏の「SNS時代の文章術」読了。


SNS時代の文章術 (講談社+α新書)
by カエレバ



野地作品の中で、以前「イベリコ豚を買いに」を読んでおりました。

こちらは、取材に取材を重ねたドキュメンタリーのようなものでしたが、今回の「SNS時代の文章術」は、変化する日本語を理解して、もっと読み手を意識して書こう、というもの。

平易な文章で、読みやすくまとめられているので、約2時間で読破できました。

ビジネス文書や企画書の書き方、まとめ方に言及しているので、小説を書こう!という方より、ごく一般の方々を対象としています。


野地 氏は、SNSを使いこなしている人たちを、次のように定義しています。
彼らはわかりやすく、平易な文章を書く。それはやはり、投稿を読む相手が知人もしくは知人の友人、そして、その延長戦上にいる人だとわきまえているからだろう。
彼らは伝えたい内容よりも、自分がどういう存在に見られるかの方が気にかかっている。そして、どういった存在に見られたいかといえば、それは「賢い人」であり、「面白い人」であり、最後に「物静かな人」だ。

そして、広告よりもPRが重視される現在、SNS時代の文相術について、次のように主張しています。
ビジネスマンがSNS上で目的に合った文章を書くことができれば、人はそれに魅力を感じる。一般のビジネスマンがプロのコピーライターに匹敵する働きができる時代になった。つまり、SNS時代の文章術とはアマチュアのためのものと言っていい。
ただし、素人の文章ではダメだ。練度の高い文章を書かなくてはならない。SNSとはプロに代わって、アマチュアがカネになる文章を書くことのできる初めてのメディアとも言える。
※ 太字強調は面川が勝手にしてます。


つまり、話すという行為も大切だけれど、文章を書く、しかもSNS時代にマッチした文章を書けるようになれば、もっと読んでもらえる報告書や企画書が書けるようになる、という内容です。

これは納得でした!


私は、一時期、提案企画書を持参することをやめました。

企画書を持っていくと、読むことに集中されて、説明している私の話に集中してもらっていないように感じたからです。

しかも、パワポで作りこめば作りこむほど、契約が取れないような感じでした。

企画書を作る体力と時間を考え、その分、話すことに注力しようとしたわけです。
持参する提案書は、せいぜいA4で1枚のメモ書き程度。

これに変えてから、契約が決まるようになりました。


私の、この経験に似たようなことが、本書のなかにも出てきます。

字がいっぱいで、説明が多い文章は、読むのが大変。
営業先のご担当者の方に誠意があればあるほど、読むことに一生懸命になってしまうのだ、と思います。


読み手を考えて文章を書く、練る。

読み手を考えてデザインする。

こういうことが、本当に必要になってきているのだ、と本書を読むと実感します。


営業成績があがらない、報告内容が上司に届いていない、と感じる方は、ぜひ手に取ってみてください。



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