東京都庭園美術館の廊下から、庭園を眺めたところです。
東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸を、そのまま美術館としているものです。
というよりも、旧朝香宮邸そのものが美術品です。
アールデコ様式の洋館で、贅をこらした邸宅は、みごとの一言です。
ルネ・ラリックのガラス工芸が玄関にあしらわれているので、ご存知のかたも多いことでしょう。
この日は、はじまったばかりの「メディチ家の至宝 ~ルネサンスのジュエリーと名画~」と題する企画展を拝見しました。
少しでも西洋史をかじったことがある方なら、メディチ家をご存じでしょう。
イタリア・フィレンツェの今を作った大銀行家で、のちにトスカーナ大公となり、フランスに輿入れして宮廷文化をつくった女性たちや、3人のローマ法王も出しています。
もちろん、芸術のパトロンとしても有名です。
そのメディチ家のあつめた、古代のカメオを中心としたコレクションと、メディチ家の人々を描いたブロンズィーノの作品が来日しています。
ウフィツィ美術館では見落としそうなものがみられる企画展なので、おすすめです。
リニューアルオープンしてから初めての庭園美術館でしたが、新館のギャラリーが増設されたことで、展示できる点数が増えたので、以前より満足感があります。
すてきなカフェもあります。
まだお庭は、半分以上、改修中ですが、新しくなった美術館はなかなかのものでした。
東京都庭園美術館
銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫) | ||||
|
帳簿の世界史 | ||||
|
ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書) | ||||
|
<関連記事>
「チェーザレ 破壊の創造者」
【ジェイコブ・ソール著 村井章子訳】 「帳簿の世界史」
美しきシモネッタ ~丸紅コレクション展~
コメント
コメントを投稿