映画 「怒り」




映画「怒り」を観てきました。

良かったです。
原作を裏切りません。




そして改めて感じたのが、妻夫木聡の泣きの演技が絶品!ということ。
もらい泣きしました。


この映画は3か所のそれぞれで独自の展開をとげます。
絡み合いはありません。



千葉・東京・沖縄の3か所で繰り広げられる人間模様は、次のように説明できます。

<千葉>
ちょっと変わった女(原作では軽度の知的障がい者)とその父親。
そこに流れ者の男がやってきて同棲することになります。
男は女を信頼し、自らの過去を正直に話すのですが、女は最後の最後に「もしや・・・」と思い、警察に通報してしまいます。

<東京>
広告会社勤務のそこそこエリート(妻夫木)は実はゲイ。
ゲイパーティに顔を出しては相手を物色する毎日ですが、母は余命いくばくもない状態。
そんなとき出会った男と暮らし始め、互いに愛情深く生活するのですが、テレビで見た殺人犯によく似た同居人を、エリート妻夫木は、最後の最後に信頼できませんでした。

<沖縄>
母親の都合で都会から沖縄の離島に引っ越してきた少女がバックパッカーの男と出会い、次第に交流を深めます。
少女を好きな同級生の少年の家で寝泊まりし、ホテルで働き始める男。
しかしその男は、少年の信頼をある日、平気で裏切ります。


「怒り」のテーマは愛と信頼。

深く愛すればこそ、ちょっとした疑惑が大きくなり、信頼がもろくも崩れていく様を描いています。

しかし、疑惑が払拭されてしまえば、愛も信頼ももとに戻りますが、疑念をもっていた期間の言動は、どんなに後悔しても撤回できません。

そんな人間の弱さを、愛する人が殺人者だったら、という設定で描き出しています。



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